先日、帰宅した際に自宅前にあるアパートの駐車場にパトカーと救急車が停まっていました。何事か???と、様子を伺っていたところ、そのアパートの家主とお隣さんの姿がありました。事情を聞いたところ、アパートに住む高齢男性の生存確認をしていたのです。
アパートの駐車場に停めてある男性の車がしばらく動いた形跡がないこと、数日間電気も消えたままなので、心配した家主が部屋を訪問したところ、応答がないので警察に連絡を入れたそうです。
到着した警察官と救急隊員が部屋に入ったところ、幸い生存は確認できたのですが、数日間飲まず食わずで身動きがとれなかった男性は瀕死状態でした。体調が悪くなり仕事にも行けず寝込んだまま動けなくなったらしく、通報があと2~3日遅ければ命を落としていただろうと警察官も話していました。
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私が現在の家に住み始めたのが今から17~18年前。
それ以前から男性はそのアパートに住んでいました。あまり交流が無かったのではっきりとは知りませんが、とても車が好きで車をいじるのが趣味のような人でした。ただ、家族や身内の人を見た記憶は一度もありません。家主も入居時に聞いていた緊急時の連絡先や親族と思われる人達へ電話をかけてみたものの誰一人として繋がらないので、完全に身寄りのない一人暮らしだったのでしょう。
普段は近所のガソリンスタンドで夜勤の仕事をされていて、日中はよく車を触っている姿を目撃したものです。年月が経つにつれ、姿を見る機会も減っていたのですが、数ヵ月前までは確かにアパートへ出入りする男性の姿を何度か見かけていたので、この数週間でこんな事態になっていることに驚きました。
私が葬儀社に勤務していた頃、何度か自宅で孤独死された人のお迎えに行ったこともあります。孤独死の場合、現場検証等が終わった後の搬送になるのですが、大体が荒れ放題になった部屋が多く、まるでゴミ屋敷のようになっている現場が多いのも特徴です。おそらく身動きがとれないので片付けや掃除どころか、外部への連絡さえも出来なくなるのでしょう。
数日間、誰にも気づかれなかったご遺体が発見される時は決して奇麗な姿ではありません。寒い冬場は自然に冷却された状態になるので腐敗の進行も遅いのですが、暑い夏場はそうもいきません。死臭や腐敗もひどくなりウジが湧きはじめます。特に、真夏の孤独死は悲惨な現場になるので、その部屋の後始末にも苦労するのです。男性の部屋も、その一歩手前のような状態だったらしいです。
私が引っ越してきた当時、おそらく60才くらいだったと思われるその男性も、単純計算で今は80才近くになっておられるはず。今から思えば、普段から手入れが行き届いていていつもピカピカな男性の車が、何日も動いた形跡がない状態で放置してあることに、もっと早く気づいていれば、もう少し元気なうちに助けられたのかな・・・?とも思います。
過去にそういう現場を経験したことがある私でさえも、自宅前のアパートで起こっている異変に気付けませんでした。こういった事例は、今この瞬間にも日本中で数えきれないくらい発生しているのだと思います。今一度、自分の周辺にも目を向けることが終活の一環として、非常に大事なことなんだと、改めて感じる出来事でした。
その男性はなんとか無事で、現在も入院中ですが回復にむかっておられるようです。また帰ってきて元気な姿を見せてほしいと願っています。
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